「…今日が何の日か、くらい君も知っているだろう?」
「…敬老の日、だっけ、」
「正解、だよ。…どうすべきか、も当然知っているだろう?」
「なぁに、サヴァンってば労わって欲しいのかい?」
「…要するに、そういうことだ。…だから、速やかに私の上から退きなさい、」
分かった、と珍しく物分りのいい様子で、イヴェールは私から離れた。
「…でもね、サヴァン、」
…嗚呼、彼の微笑みが胡散臭い、
「君、さっき、僕が注いだ葡萄汁飲んだだろう?」
嫌な予感、が、
「“薬”、仕込んだんだけど、」
―――躯、が、熱い、
「…どうするの?……自分で、やるの?」
あっはぁい!(何
労わる素振りもありませんな!
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